RTW(2009)リイッシュー


 アフリカ旅行本編開始前に今回は発券後のルーティングの話です。まずは発券した航空券のおさらいです。


2008年10月に発券したルート
ソウル(OZ)福岡(NH)東京x(NH)香港x(SA)ヨハネスブルグ(SA)ケープタウン(SA)
ヨハネスブルグx(SA)カイロ(MS)チューリヒ(LX)ロサンゼルス(SQ)東京(SQ)
バンコク(TG)大阪(OZ)ソウル
ビクトリアフォールズまでは別発券。
ビクトリアフォールズ1泊、ケープタウン1泊、カイロ1泊、チューリヒ1泊、
ロサンゼルス1泊。
計33916マイル

 世界一周部分のルートについて前提として記しておきますと、一般的に時差の影響もあり、時差に慣れやすい西回りでの世界一周よりは、私の場合は太平洋横断を大西洋横断の翌日に行い、アメリカの時差に慣れる前に日本へ向かってしまうので、結局は欧州から帰国した場合の時差ボケと変わらず、それより移動の楽な欧州からアジアの方が帰国後の疲れが少ないので、東回りの方が好きなんです。本当は東回りで組みたいところですが、福岡からシンガポールに抜け西回りで東京までとした場合と、福岡から東京を経由し東回りで東京までとした場合を比較すると、経線方向で福岡東京間の距離がダブることもあり、必要マイル数が東回りの方が多くなってしまう。このマイル差が意外とルーティング上の制限となることが多く、西回りでシンガポールへ抜ける前提で、1区間目をソウル・福岡としてます。また、これは毎回考えることですが、世界一周後は早く家に帰りたい。東京ストップオーバーは世界一周後。これが今回のルーティングをする上で考えていたことを付け加えておきます。

1.発券後(2008年10月)から2009年6月頃

 RTW5周目の発券は済んだものの、出発まで時間があると発券時と考えも変わってくる。まずはアメリカの経由地ロサンゼルス。大西洋はスイスインターナショナルのA330-300で行きたいと思っていたのが、発券時にはどの路線に入るかも判らず、可能性の高いニューヨーク経由は、そこから先の東京までのANAの予約が入らず、行きたくないものの何となく組み込んでしまったのがロサンゼルス。ここを行ったことの無いシカゴに代えたいと思ってました。
 次に南部アフリカの日程。滝を見るだけなら充分と思ったビクトリアフォールズ1泊は滝以外にも魅力があるようで、2泊は必要と思うようになったり、ケープタウン1泊で喜望峰を見るのもきついらしい。南部アフリカの日程を増やすと、カイロにしわ寄せせざるを得なくなり、カイロ無泊で半日観光。半日ならカイロは省こうと段々と考えるようになったきた。
 2009年になり、予約時には毎日のように満席だったヨハネスブルグ・サンパウロ間に空席が出始め、ブエノスアイレスへも新規就航となり状況も変わり、再び南米へ向かいたくなってきました。しかし、流行る気持を、まだ焦ら無くても良い、まだ出発まで時間があるのだと言い聞かせ、南米に時間を割いたりと、また案が増え始め収集がつかなくなり始めたので、春以降にでも考え直すことにし、まずはロサンゼルスに行かずにシカゴへ行き、カイロには行かないことは春頃までには決まりました。

 5月になり予約を入れていた8月は日本を出発する土日、日本に到着する土日に出勤することが早々と決まってしまった。とりあえず当初予定の2週間後に予約を変更してみます。しかし、2週間後の同じ曜日にはヨハネスブルグ・カイロ間に便がなく、まだリルートも確定していなかったが、カイロを飛ばしロサンゼルスを止め、シカゴ経由で入れてみたのが以下の予約です。


当面の暫定ルート
ソウル(OZ)福岡(SQ)シンガポールx(SQ)ヨハネスブルグ(SA)ケープタウン(SQ)
ヨハネスブルグx(SA)フランクフルトx(LH)チューリヒx(LX)シカゴ(NH)
東京(TG)バンコク(TG)大阪(OZ)ソウル
ビクトリアフォールズ2泊、ケープタウン2泊、シカゴ1泊。

南部アフリカを4泊にし、8月からLXのA330-300が飛ぶチューリヒ・シカゴも組み込む。
SAの長距離はヨハネスブルグ・フランクフルトで飛び、
福岡から東京に出て、無駄に遠回りをしていた香港経由でなく、
当初のルートに近づけシンガポール経由に戻した。
年末年始予定の東京・バンコク間はSQが撤退してしまったのでTGとなる。
その後、このルートならフランクフルトでなく、ミュンヘンを経由することも考えていた。
計32392マイル

 2週間後に予約を変更してみたものの、夏休みが確定しないことに焦りを感じてます。一つは南部アフリカへ向かう南アフリカ航空の予約が取り辛いこと。また、別切りで発券してるヨハネスブルグ・ビクトリアフォールズの機材が4月から小型となったせいか、これも予約を取り辛くなったこと。日にちによっては9月に予定してるシンガポール行きとぶつかってしまい、休みの後半にシンガポールへ行くとなると、西回りでなく、東回りにせざるを得ないこと。夏休みが確定しないと具体的に予約もできない。空席状況によっては南部アフリカに行けないのではと思うと焦るばかりです。予約はしてないものの東回りの場合もシミュレートしてみました。


東回り暫定ルート
ソウル(OZ)福岡(NH)東京x(NH)シカゴx(LX)チューリヒ(LH)ミュンヘン(SA)
ヨハネスブルグ(SA)ケープタウン(SQ)シンガポール(SQ)東京(TG)
バンコク(TG)大阪(OZ)ソウル
チューリヒorミュンヘン1泊、ビクトリアフォールズ1泊、ケープタウン2泊、シンガポール1泊(10日間)
福岡にストップしたのも、西回りでシンガポールへ抜けるためだったが、
東回りでは同じようなルートでも必要マイル数が増える。
計33125マイル

2.7月9日

 予定が決まらない8月以降よりは、7月18日〜7月26日の間に行くことができないかと思い始めたのがこの日。空席状況を調べながら南アフリカへ入るルートを考えます。

 まずは、香港、シンガポールから南アフリカへ入るルートを調べます。検索結果は昔、齧ったアクセストラベラーズ風に表示してます。


福岡-東京-香港-ヨハネスブルグ
1
2
3
FUKNRT
NRTHKG
HKGJNB
18-0710 0855
18-1010 1335
18-2350 0700+1
NH2122/EL
NH909
SA287
737
773
343
F4 Y4 M4 B4 H4
C4 Z4 J4 D4 Y4 B4 M4
C5 J3 Z3 D0 Y9 B9 M8

福岡-シンガポール-ヨハネスブルグ
1
2
FUKSIN
SINJNB
18-1015 1520
19-0205 0700
NH6271/SQ
SQ478
772
77E
C4 Z4 J4 D4 Y4 B4 M4
Z0 C0 J0 D0 L0 K0 S0


 香港からもシンガポールからも南アフリカへ向かう便の空席が無い。遠回りとなるが、ムンバイからの便を調べます。


福岡-シンガポール-ムンバイ-ヨハネスブルグ
1
2
3
FUKSIN
SINBOM
BOMJNB
18-1015 1520
18-2000 2300
19-0230 0805
NH6271/SQ
NH6276/SQ
SA285
772
77W
342
C4 Z4 J4 D4 Y4 B4 M4
C4 Z4 J4 D4 Y4 B4 M4
C7 J3 Z3 D2 Y9 B9 M9

福岡-シンガポール-パース-ヨハネスブルグ
1
FUKSIN 18-1015 1520 NH6271/SQ 772 C4 Z4 J4 D4 Y4 B4 M4
1
2
3
SINPER
SINPER
SINPER
18-1845 2350
19-0115 0620
19-0930 1435
SQ215
SQ225
SQ223
333
333
333
Z0 C0 J0 D0 Y4 B4 M4
Z4 C4 J4 D4 Y4 B4 M4
Z0 C0 J0 D0 Y4 B4 M4
1 PERJNB 19-2350 0545+1 SA281 346 C8 J6 Z3 D2 Y4 B4 M4


 ムンバイからは2席のみ。限られた席数であるので、最悪の場合とパースからの便も調べます。こちらも空席があるが、シンガポールからパースへ向かう便は一番避けたい夜行便のみ空席有り。南アフリカへの到着も1日遅くなるので、ムンバイ経由を第一に考えます。
 ところで、ムンバイはビザ無しで乗換えが可能なのか?この疑問はANAのサイトで解決。到着後に到着便の地上スタッフに乗継を依頼するらしい。乗り換えられることは判ったが、パスポート、航空券は仕方ないとしても、マイレージを登録する上で、SFCのクレジットカードを預けてしまうのは不安だ。プラチナのカードを追加発行してもらうのも間に合いそうも無い。できればクレジットカードは必要以上に出してたくないので、発行依頼をしなくてもプラチナのカードを出してほしいと昔から望んでるのですがANA。

 では、続いて、南アフリカからの出発ルートを調べます。


ヨハネスブルグ-チューリヒ-ニューヨーク
1
2
JNBZRH
ZRHJFK
23-1925 0610+1
24-1300 1545
LX289
LX14
343
333
F4 A4 C0 D0 Z0 J0 R0
F4 A4 C7 D7 Z7 J4 R9

ヨハネスブルグ-ミュンヘン-チューリヒ-ニューヨーク
1
2
3
JNBMUC
MUCZRH
ZRHJFK
23-2035 0720+1
24-0930 1030
24-1300 1545
SA264
LX1101
LX14
343
AR1
333
C8 J6 Z3 D2 Y9 B9 M8
C9 D9 Z9 J9 R9 Y0 B9
F4 A4 C7 D7 Z7 J4 R9

ヨハネスブルグ-ワシントン-シカゴ
1
2
JNBIAD
IADORD
23-1800 0600+1
24-0800 0857
SA207
UA977
346
763
C9 J7 Z3 D2 Y9 B9 M9
F9 C9 D9 Y9 H9 Q9 V6


 既に25日の北米・東京間のANAに空席があることは確認済。南アフリカまでを南アフリカ航空で入ってるので、ダイレクトにチューリヒへ行こうと思うが空席なし。チューリヒへはミュンヘン経由で入ることになる。A330-300は7月はまだニューヨークにしか飛んでいない。チューリヒを経由するならニューヨーク行きしかない。
 一方、シカゴへ行くことを考えると、ダイレクトにワシントンを経由し行くことになるが、この時にはチューリヒを経由する気分の方が勝っていた。ニューヨーク経由では空港間を移動する必要があるのでシカゴへ行くことは考えていなかった。

 そして、封印していた南米から帰ることができないかを当然のように考え始めます。


ヨハネスブルグ-サンパウロ-リオデジャネイロ-サンパウロ-シカゴ
1
2
JNBGRU
GRUGIG
22-1030 1600
22-1900 2005
SA222
JJ8051
346
320
C9 J9 Z9 D9 Y9 B9 M9
Y7 Q7 N7 H7 M7
1
2
GIGGRU
GRUORD
23-1905 2030
23-2110 0557+1
UA860
UA842
777
763
F9 C9 D9 Y9 H9 Q9 V6
F4 C9 D9 Y9 H9 Q9 V6

ヨハネスブルグ-ブエノスアイレス-ワシントン-シカゴ
1 JNBEZE 22-0950 1630 SA226 342 C7 J7 Z7 D7 Y9 B9 M9
1
2
EZEIAD
IADORD
23-2105 0647+1
24-0800 0857
UA846
UA977
763
763
F5 C9 D9 Y9 H9 Q9 V6
F9 C9 D9 Y9 H9 Q9 V6


 ここまで考えてしまうと南米へ行きたくなってしまう。ブラジルならアフリカ4泊後、ブラジル1泊で帰ってくることも可能だが、アルゼンチンは毎日飛ばないので、アフリカ3泊後、アルゼンチンとアメリカで合わせて2泊と、アフリカの日程を短くせざるを得ない。しかし、南米からアメリカで泊まらないで帰ることは帰国後が辛いので、ブラジルを経由してもアメリカで1泊せざるを得ないだろうと考えた。ブラジルにするか、アルゼンチンにするか、回答はあっさり出た。ブラジルのビザ申請が休日を除いて10日ほどかかるらしいので、2週間前に申請をする必要があった。既に出発は9日後、ブラジル行きは無くなった。

 この日の結論として、以下のルートで予約を組もうと思ってました。


7月9日時点のルート
ソウル(OZ)福岡(SQ)シンガポールx(SQ)ムンバイx(SA)ヨハネスブルグ(SA)
ブエノスアイレス(UA)ワシントンx(UA)シカゴ(NH)東京(TG)バンコク(OZ)ソウル
アフリカ3泊
(ビクトリアフォールズ1泊とケープタウン2泊、またはビクトリアフォールズ2泊とヨハネスブルグ1泊)、
ブエノスアイレス1泊、シカゴ1泊。
ビクトリアフォールズの宿泊数によって、ケープタウン行きを決めようと思ってる。
計32249マイル

3.7月10日

 この日に7月18日〜7月26日までの休みが確定する。午後に時間があれば予約しようかと空席を調べると、ムンバイ・ヨハネスブルグ間の空席が0になっていた。バース経由?この場合は南米は止めざるを得ないなと思いながら、試しに香港経由を検索するとこちらに空席が出ていた。


7月10日午後時点のルート
ソウル(OZ)福岡(NH)東京x(NH)香港x(SA)ヨハネスブルグ(SA)
ブエノスアイレス(UA)ワシントンx(UA)シカゴ(NH)東京(TG)バンコク(OZ)ソウル
アフリカ3泊
(ビクトリアフォールズ1泊とケープタウン2泊、またはビクトリアフォールズ2泊とヨハネスブルグ1泊)、
ブエノスアイレス1泊、シカゴ1泊。
ビクトリアフォールズの宿泊数によって、ケープタウン行きを決めようと思ってる。
計31703マイル

 上のルートで決まったと思っていたが午後に予約ができずにいると、今度はヨハネスブルグ・ブエノスアイレス間の空席が0となってしまった。西回りで行くならブエノスアイレスをあきらめ、ミュンヘン、チューリヒ経由を考える。この時点で西回りに固執せず東回りの空席を調べると、ブエノスアイレス・ヨハネスブルグ・香港の区間共、空席があることが判る。

4.7月11日

 汐留のANAへ予約に向かう。出かける前に空席状況に変化無いことを確認し、東回り、西回りの両プランを準備する。まずは西回りの場合の香港・ヨハネスブルグ間と東回りの場合のヨハネスブルグ・香港間共に空席があることを確認し、南米に寄れる東回りで予約をした。


7月11日時点の予約ルート
ソウル(OZ)福岡(NH)東京x(NH)シカゴx(UA)ワシントンx(UA)
ブエノスアイレス(SA)ヨハネスブルグx(SA)リビングストン(SA)ヨハネスブルグx(SA)
香港x(NH)東京(NH)バンコク(TG)大阪(OZ)ソウル
アルゼンチン3泊、リビングストン2泊
計33706マイル

 この時に別発券していたヨハネスブルグ・ビクトリアフォールズを払い戻しし、予約の厳しいビクトリアフォールズへはリビングストンから入ることに決めた。
 ここで一つの問題がブエノスアイレス・ヨハネスブルグ間は20日の日曜に飛ばない場合は23日の水曜まで飛ぶことができない。福岡、東京、シカゴ、ワシントン、ブエノスアイレスと0泊で来ると、これ以上先へは行けないだろうと、アルゼンチン3泊で予約を入れた。アフリカに後ろ髪を惹かれるものの、アルゼンチンに3泊し、その内、ブエノスアイレスからイグアスの滝で1泊、LANで240USドルで往復できることも判ると、すっかりその気になり、三大瀑布の内、二つを制覇することを本気で考えていました。

5.7月12日

 イグアスの滝にも行きたかったが、原点に戻りアフリカをメインにすることに決めました。南アフリカに入国できる時間さえも取れそうにも無いこと。今回、ケープタウンとビクトリアフォールズに行かなければ、また、次回も行きかねなくなるだろうと思ったこと。そうすぐには行けないアフリカ。今回はアフリカに5泊することを決める。少しぐらいでもブエノスアイレスの街を見られれば不足は無い。すでに述べたとおり、宿泊費もそんなに高くなくインターコンチネンタルが中心部にあるので、よっぽど疲れてダウンしてしまっても、アルゼンチン気分に浸れるだろうと割切ることにした。そして、ブエノスアイレス・ヨハネスブルグ間の日程変更とヨハネスブルグ・ケープタウン往復を追加した。


7月12日時点の予約ルート
ソウル(OZ)福岡(NH)東京x(NH)シカゴx(UA)ワシントンx(UA)ブエノスアイレスx(SA)
ヨハネスブルグx(SA)ケープタウン(SA)ヨハネスブルグx(SA)リビングストン(SA)
ヨハネスブルグx(SA)香港x(NH)東京(NH)香港(NH)大阪(OZ)ソウル
ケープタウン3泊、リビングストン2泊
ケープタウンを入れたら、年末年始用のバンコクまでが入りきらずに香港になってしまった。
計33192マイル

6.7月15日

 7月11日に予約したリビングストンのホテルも決まり、ルートも確定。出発間際の空席状況からすると二転三転しながらも、ここまで上手くまとまったと思ってます。今回はこのルートでリイッシューを行ないました。後から考えれば失敗した区間もありますが、これは本編で述べようと思います。

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