9 遠いアフリカ
〜南米へ〜


 南アフリカをRTWのルートに組み込むと、殆どのルートが9日間の日程ではホテルに5泊以下しか宿泊できなくなるようだ。探した限りでは西回りはどのルートを通っても全て5泊以下となる。これが東回りにすると、アメリカから南アフリカへの直行ルートで飛んだ場合のみ6泊が可能となる。アメリカで1泊後、午前にニューヨークを出る便はノンストップ15時間で翌朝にヨハネスブルグに着く。この場合はアフリカに5泊しかできない。一方、夕方にワシントンを出る便はダカール経由17時間で翌日の夕方にヨハネスブルグに着く。唯一アフリカに6泊が可能となるのがこのルートだ。今回は南部アフリカをメインに考えているが、アフリカへ直行する気はなかった。一応、世界一周しているのだからと何か別のスパイスを求めてみたかった。ホテル泊が5泊になり日程もきつくなることが判っていても、どこかを経由したかった。
 今までは行きたい場所を考えるよりは乗りたいエアライン、機材でついつい遠回りしてしまっていた。今、乗りたいのはエミレーツのA380ビジネスクラスと同タイプのソロシートを備えたスイスインターナショナルのA330-300。しかし、経由となるチューリヒ、フランクフルトまたはミュンヘンで時間を費やすことは、今の気分とは違っていた。こういう感じで遠回りしても時間を無駄にしたと思うだけなのは過去のRTWの反省点。経由するにしても、そこでのんべんだらりと休息してるだけでは刺激が無い。欲しているのはスパイスだった。既にスパイスとなる候補地は決めていた。昨年の発券時には空席が無さそうで諦めていた南米だ。今年に入り空席があることが判ると、日に日に行くことを考え始めていた。今回は南米を経由するルートを採ってみたかった。リルートの経緯はあらためて書くとして、今回は思い切って南米からアフリカ入りすることにした。

 南米へはユナイテッド航空で向かう。アメリカへの関心が低いせいか、スターアライアンスを主に利用してる割にはユナイテッド航空に乗りたいと思ったことがない。アジア方面は時間が良いとは思えず、アメリカに行くにしても行き先が限られてるせいか、利便性を感じることもなかった。今回の南米行きのルートでは必要以上のトランジットを避けたかったので、これ以上便利なエアラインも無かった。初めてのユナイテッド長距離路線のビジネスクラス。さて、どんなフライトになりますか。


ワシントン・ダレス空港コンコースC
ここの空港は3年前に一度だけ。
その時はコンコースBだった。


レッド・カーペット・クラブ
国際線なのでドリンク券を2枚貰った。


どこに座ろうかとウロウロするも、


どこでも同じ感じ。


出発まで3時間近くもある。
本当はカウンタで飲みたいのだが。


エールと野菜スティックを貰う。


シカゴまでの便で寝込んだしまったことが
トラウマとなっている。
必死に寝ないようにとアルコールもほどほどに待つ。


今回、向かう先はブエノスアイレス。
しかし、ラウンジにシャワーが無かったのは予想外。
シカゴが暑くなく汗をあまりかかなかったのは助かった。


UA847 ブエノスアイレス行 B767-300
シカゴから乗ったのと同じ機。


隣はサンパウロ経由リオデジャネイロに向かう
B777-200。


UAはインボラが多いと思い、
満席になることを予想し通路側。


国際線は水では無い。


パーサーが鼻歌を歌いながら、何か楽しそう。
楽しいフライトにしますよという感じだろうか。


先程は逆の6A。また後向き。
窓側の客は居なかった。


ワシントンD.C.上空


一際明るく白く光ってるのが、
ワシントン・ナショナルズ本拠地のナショナル・パーク。
写真の外にはロバート・F・ケネディ・メモリアル・
スタジアムの照明も光っていた。
飛んでる時には気付かなかった
ワシントン記念塔も良く見ると写っている。
クリックするとアップになりますので、
お時間のある方は探してみてください。


ビジネスの客は20名。空席は6席。


スパークリングワイン(何を飲んだか?)と
ホットナッツ


赤ワイン(何を飲んだか?)と機内食。
前菜はスモークサーモン、ジェノバサラミ、
野菜スティックにグリーンサラダ。


マスタード・タイム風味のチキン。
半分ほど食べると蜂蜜の甘さが気になり始め、
だんだんと口に合いそうも無いと思うようになる。
無難にビーフが良かったか。


チーズで口直し




離陸から約2時間後、機内は消灯。


まもなく、ハイチ島の上空を飛ぶ。

 初日7月18日もワシントン時刻で深夜0時を回った。既に日本は19日の13時。成田を飛び立って26時間。福岡で目を覚ましてから32時間が経っていた。

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