１９　ローマの出来事�T

ローマへの到着が遅れ、既に10時半になろうとしていた。
テルミニ駅へ向かう列車	いつの頃からか、レオナルド・エクスプレスと呼ばれてる。
満席にならずにスーツケースが隣席に置けた。	テベレ川を渡り、
水道橋をくぐるとテルミニ駅に到着。	11時には街歩きできる予定も、既に11時を過ぎていた。
	到着ホームから出口が遠い。 地下通路にはムービング・ウォークあるが、 また登る必要もあるし、ホームの様子も見たいので、 そのままホームを行く。
テルミニ駅	ここに戻ってきたと思う街がいくつかあるが、 ローマもそのひとつ。
普段のローマの宿泊はテルミニ駅近辺なのだが、 パリ同様に今回はホテル代が割りに合わず、止める。	タクシーでホテルへ向かう。 正面にヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂が見える。
室内ミラーが料金メーターになっている。	宿泊はインターコンチネンタル・デ・ラ・ヴィレ・ローマ 雨のせいか、テラスは鍵がかかっていた。
部屋は思ったほどは広くない。	しかし、テルミニ駅周辺のホテルに比べれば、 設備は良く。値段差もそれほどでもなかったので、 贅沢は言わない。
	室内金庫は壁に埋め込み。
シティ・ビューでないものの、	こういう眺めも嫌いでない。
既に12時になろうとしてるが、眠いので1時間程眠ることにする。13時過ぎに起きるが寝たりない気分。頭が少しボーっとしながらも外へ向う。
ロビーでワインか。	気付に飲んだ方が良かったのかも知れない。
インターコンチネンタル・デ・ラ・ヴィレ・ローマ
	システィーナ通り ホテルの前の道は広くない。
目の前はスペイン階段の上
	スペイン広場
一人の男が声をかけてきた。何気なく話してると、人の腕を取り小指にひも状の物を巻きつけてる。それが手首に巻かれだすのをなぜかボーっと眺めていた。何をするのかと興味を持つ半面、魔術にでもかかったようにそれを眺めていた。横から別の男が来てパチンと爪きりでひもを切った。我に返った時は遅かった。既に事件は起きていた。

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