11 遠いアフリカ
〜ブエノスアイレス I〜


 アルゼンチン。あらためて考えてみれば旅行先の候補に考えた事のある国だった。1990年代の前半頃だったろうか。マレーシア航空が南アフリカ経由でブエノスアイレス便を飛ばし始めた。まだアメリカにも行ったことの無い頃だったが、南アフリカにアルゼンチン。アメリカを経由しないで、アフリカを経由してアルゼンチンに行けると思っただけで心が躍った。当時からアメリカよりは南アフリカやアルゼンチンの方が行ってみたいと思っていた。南アフリカに行くのにアルゼンチンを経由したのも、この時からの縁だったのかも知れない。
 アルゼンチンという国をいつ知ったかは定かでは無いが、1978年ワールドカップサッカーがアルゼンチンで開催された。当時、中学生だった私は、これを見た瞬間からサッカーという競技に魅せられてしまった。思い出せば、この頃は近所のサッカー部の友人と週末の午後は近場のハゲ山でサッカーボールを蹴っていたので、その影響もあったのだろう。当時は週末に録画で放送されてた試合も決勝は生中継。今では当たり前のような話だが当時の深夜は砂の嵐、テレビはまったく放映していなかった時代。オリンピックでさえ深夜の生中継はしていなかったので、当時のNHKはかなり大英断したものと思う。決勝戦のスタジアムに鳴り響く「アルゼンチーナ!アルゼンチーナ!!」の声援に興奮しながら見ていた。決勝の対戦国オランダも好きだったが、当時の開催国で優勝したアルゼンチンという国には一目置かざるを得なかった。翌年はワールドユースが日本で開催された。国際舞台にデビューしたマラドーナのアルゼンチンがここでも優勝してしまう。マラドーナが去りワールドカップの優勝に絡まなくなったのは寂しい限りと思うくらいアルゼンチンびいきである。そんなこともあり、南米の中で真っ先に行きたい国もアルゼンチンだった。ちなみに余談で2002年には日韓でワールドカップが開催された。この頃、国内出張続きだった私はビデオ録画も限界があり、1978年のアルゼンチンから2006年のドイツの中では一番試合を見ていないと感じてしまうのがこの大会となってしまった。ある意味では誰よりも、ワールドカップを待ち焦がれながら見られない悔しさ。蚊帳の外に置かれたような悔しさもあり、ある週末は金曜の夕から日曜にかけ東南アジアへ出かけてしまった。現地へ行くなら別にして、ワールドカップサッカーを見ずに出かけることはこの頃までは考えられなかったと思うが、平日に見られなければ休日に見られないのも同じこと。これも一つのタイミングだったのかもしれない。返ってサッカーに対して冷めた目で見られるようになったのだと思う。それでも滞在先で、搭乗までの待ち時間で見る中継の人だかり。サッカーが世界の共通語だと肌で感じたのもこの時だったのかも知れない。


滞在してるインターコンチネンタルホテル




こんな色彩のバスを見て、南米に来たんだと思う。


9・デ・フリオ大通り(7月9日大通り)
7月9日はアルゼンチンの独立記念日。


オベリスコが建つ。


スブテ(地下鉄)ラインCの駅


壁面のタイル張りの絵がなかなか良い。


この車両は日本の中古車。


元名古屋の地下鉄


ラインD


日本の中古も悪くないが、
お国柄を感じるようなこういう車両の方が良い。


全部撮るのは難しい壁面のタイル画。


そして、是非、見たかったのが
幼少の頃からお馴染みの丸ノ内線の車両。


外観は幅が狭いのかステップが追加されてる。
車内も営団のまま。今回は乗る予定は無い。
ブエノスアイレスのイメージはこの地下から。


駅を出るとオベリスコ。


コリエンテス大通り
この周辺に劇場、映画館が集まる。




うん?と思ってしまったが、
あっちこっちで露天でプロマイド、ポスターが売られてる。






昼食に来た店はラ・エスタンシア。


思ったより広い店内。


クィルメス。アルゼンチンの代表的なビール。


サービスなのか、請求されたか覚えてないが、
肉詰めのパイだったと思う。


量が多いので止めようと思ったグリーンサラダ。
量は多いが箸休めに頼んでおいて正解だったかも。


これも?


バリジャーダ(肉の塩焼き盛り合わせ)1人前
焼肉屋気分で2人前頼もうとしたら、
止めた方が良いと止められる。
写真では判りづらいが1人前で充分なボリューム。
皿の下は炭火で熱してる。


この辺りはまだ小物。


骨付きビーフ
皿上の肉片でボリュームは判るかと思う。
良い焼け具合のビーフがウェルダンになってしまうので、
先に食べてしまう。


一応、一通り食べてみるが・・・。


全然、減ってるように見えませんが参りました。
赤ワインを飲みながらと思うが、
赤ワインに移る前にこれは無理だと悟ってしまう。


素直にステーキだけで良かったかも。
肉を食べたいだけなら満足します。


店の入口ではガラス越しに


調理風景を見ることができる。

 以前、アルゼンチンについて調べた時はUSドルが普通に流通してると聞いていたが、自国通貨のペソが一般的に流通していた。ペソの為替相場も安定し破綻した経済も持ち直しつつあるが、かつての反映を取り戻すまでには達していないようだ。

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