JAL国内線ファースト搭乗記


 JALが国内線ファーストを始めると聞いた時、たかだか国内線に、ここまでのシートを投入する必要があるのか?という気がありました。しかし、あのシート。結構インパクトがあるものです。2008年4月から福岡、6月から札幌へと広がるファーストクラス。遅ればせながら、3月に東京〜大阪間を2往復乗りました。


羽田空港ファーストクラスカウンタ
いつもは隣のJGCカウンタの利用です。


秘密の通路を初体験。


そのまま、ダイヤモンドプレミアラウンジの入口です。


ラウンジ入口のでチェックを済ませると、
セキュリティチェックです。


JALのラウンジはどこも花が飾られてますね。


結構、気に入った一人スペース


以前の写真を見ると、この辺りはソファも少なく、
広々とした感じですが、


ファースト開放に伴う増席も、
この辺りの配慮はさすが。




開設当初はパン争奪が凄かったとも聞きますが、
今はどうでしょうか。


いつも利用するサクララウンジ


ここの奥もダイヤモンドプレミアラウンジ。
福岡線のファーストができたら南側も行きましょか。
ダイヤモンド、JGCプレミア他、
ワンワールド・エメラルドの方、
空いてる時間の利用でしたが、ご迷惑おかけしました。


で、本題のファーストクラス


たかが、ドリンクに大型テーブルを出すことを強制される
ANAのスーパーシートは気に入らないと思っていたが、
カクテルテーブルを分ければ、その心配もない。
東京〜大阪間では、これを利用する人も少ないと思うが、
テーブルの出し入れ時に使えなくなるのがマイナス。


このミラーが、隣を気にさせない。


日曜朝の大阪行きは空いてます。
シートカラーも国際線のイメージ。










窓側が取れる席でこの日をとったが、


搭乗時はうまると思った席も、
ここまで空いてるとは思わなかった。


朝食です。どう思います。
スーパーシート程度で考えていたので、
ちょっと、驚きました。


食べ物、飲み物の希望は離陸前に聞かれますが、
初搭乗時は準備ができてませんでした。
朝からビールですが、日本酒もOKです。
国内線でガラス、陶器の食器も、
旧JASのスーパーシート以来でしょうか。


意外と腹持ちします。
この日の洋定食(320Kcal)は、
ホットワッフル、スクランブルエッグのクレープ包み、
ローストポーク、セロリサラダ添え、季節のフルーツ、
プレーンヨーグルト・フルーツソース添え。


さすがにコーヒーもインスタントでない。
(とっくに止めたと思ったら、
先月もインスタントだった。)


別の日ですが、紅茶。


この日の茶菓子は本高砂屋のプティエコローラ。
帰りに、着陸間際にお願いしたら、二袋いただきました。


ついでに空からの景色も。
祟神天皇稜と景行天皇稜
奈良上空は古墳が何気なく見えて、結構、好き。


島の山古墳


大塚山古墳
すぐ上に、城山古墳もあるのだがわかりづらい。


伊丹に到着したB777-200
ファーストを名乗るだけあって、
CA(年配が多いですが)のサービスも驚きました。


伊丹空港ファーストクラスカウンタ


改装後の成田のカウンタイメージと似てるようで、
この辺りのイメージ作りは上手いと思う。


サクララウンジ
元JASのラウンジがあったところ。
羽田便には便利な場所にある。




一昨年利用時は、本当、狭かったこのラウンジも、
いつの間にか拡張されていた。




ビジネスコーナー。
このスペース(もっと広いかな?)が、
旧JASのラウンジだろうか?


JALのラウンジは、どこもおしぼり常備。


セキュリティゲート横のサクララウンジ
(統合前からのJALのラウンジ)


喫煙席の廃止。ソファ配置も変わり、以前のイメージと、
ちょっと違う。上のラウンジを行った後だと、
こんなに狭かったかという印象。
窓から、外を眺められます。


この日は雨。


この日は晴。


まずは夕暮れ時のフライト


満席です。


なだ万和食懐石(348Kcal)
既に4フライト目。やっと夕食にありつけたかと
期待が大きすぎて、ちょっとガッカリしている。
飲み物は「獺祭 磨き二割三分(純米大吟醸酒)」


海老と彩り野菜、チーズの白和え、赤・黄ピメント、
梅杞の実、からす蝶西京焼、海老酒盗焼、春子鯛小袖寿司、新じゃが酒盗、酢取り茗荷、花びら百合根、
他に飯蛸旨煮、菜の花浸し。


席も後ろの方で配膳も遅く、
味わう所で無く、慌てて食べる。ちょっと残念。


それでも、オリーブを摘みに、ワインを飲む時間はある。
降下10分前に放送があるので、
それを目安にすればよいことを、後から気付く。


ANAでは茶菓子、4月からプレミアムデリとなる時間帯も、
重箱弁当(225Kcal)、スイーツからの選択、
両方希望もできます。
シャンパンでと考えたのですが、ドリンクリストに無く、
白ワインでいただきます。


小鯛、サーモン、烏蝶の手毬寿司、金目の煮付け、
海老西京焼、数の子松前漬け、季節の野菜の炊き合わせ。
また、どの時間帯も飾り稲荷寿司(180Kcal)が
メニューに書かれていた。


でも、食後は赤を飲む。
焼酎「森伊蔵」もありますが、
残念ながら、有り難味がわからない。
飲んだことはありますが・・・。


午後は満席が続く。


最初はこのシートに釣られて乗りましたが、


実は着陸間際までの飲食リクエスト、
CAの心遣いが何よりのサービスで、
短時間ながら、ファーストの看板に偽りがない。
東京〜大阪間で、ここまでできるんだというのが
正直な印象です。

 いかがでしたか、JALのファーストは。今回、思ったのは、あのシートで寝ようと思うのが間違いであることに気付きました。
東京〜大阪間では食事をパスしない限りは寝ることはできません。寝て行きたい場合はクラスJの1000円の方がトクです。
 さて、ANAとJALどちらが好きかと言われたら、今まではANAでした。しかし、4月からのプレミアムクラスが、宣伝、話を聞く限り、紙コップのドリンク、プレミアムデリの貧弱さ、変わり映えのしない仕出し弁当で7000円に値上げとは。宣伝どおりのシートでもなく、シートピッチ拡大も一部のみ。正直、競合路線はプレミアムクラスでなく、JALのファーストを選択します。
とは言っても、8000円あれば他で飲み食いするのが現実的ですので、国内線はクラスJ→ANA普通席(クラスJが満席でJALの普通席に乗るのは、ちょっと悔しい)→JAL普通席の順で、それにファースト、新規航空会社、ごくたまに、またはアップグレードポイントの残りで、プレミアムクラスに乗ることも考えるといったところでしょうか。
 ANAのプレミアムクラス、近距離ビジネスクラスは機会があったら酷評するとして、それに比べJAL。東京〜大阪間の普通席でも、以前は見られなかったCAの笑顔を見かけることが多く感じるようになりました。

資料室